音叉の向きで弦の振動数が変化する

分野別
PHYさん
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同じ振動数の音叉でも音叉の向きによって,弦に伝わる振動数は異なります.

上図の左で音叉の振動数と弦に伝わる振動数は同じですが,上図右では弦の振動数は音叉の振動数の半分になってしまいます.

このことを振動の図を描きながら確認していきましょう.

音叉の振動の方向と弦の振動の方向が同じ場合

PHYさん
PHYさん

まず,「音叉の振動の方向と弦の振動の方向が同じ場合」です.

上の①~⑤で音叉が1回振動すると弦が1回振動しています.

つまり,音叉の振動数と弦の振動数は同じです.

音叉の振動の方向と弦の振動の方向が垂直な方向の場合

PHYさん
PHYさん

今度は「音叉の振動の方向と弦の振動の方向が垂直な方向の場合」です.

①のとき,弦が”張った”状態です.②③になるにつれて弦が”たるみ”,④⑤で再び弦が”張った”状態になります.

⑤で音叉は1回振動していますが,弦は半分しか振動していません.

よって,弦の振動数は音叉の振動数の半分になります.

まとめ

音叉の振動数と弦の振動数

音叉の振動数を$f_{0}$とする.

①上図左のように音叉の振動の方向と弦の振動の方向が一致するとき,弦の振動数は音叉の振動数と同じ$f_{0}$

②上図右のように音叉の振動の方向と弦の振動の方向が垂直であるとき,弦の振動数は音叉の振動数の半分の$\dfrac{f_{0}}{2}$

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