<解答>
(1)
明線ができるには,隣り合う光線の位相(振動のタイミング)が合えばよいね.
位相が合うには,隣り合う光線の経路差の中にちょうど1個分,2個分,3個分,・・・,というように,整数個分の波があればタイミングがあって,明線ができます.
上図のように,隣り合う光線の経路差は$d\sin\theta$となります.
この中に整数個の波があればよいので
★ 明線条件
$\dfrac{d\sin\theta}{\lambda}=m$
答えは,$d\sin\theta=m\lambda$
(2)
(1)からわかる通り,$|m|$は波の数を表しています.
つまり,$m=0$の明線は,波の数の差がない明線です.
$m=1$や$m=-1$は,経路差の中にある波の数が1個であるということを表しています.
$m=2$や$m=-2$は,経路差の中にある波の数が2個であるということを表しています.
$m=3$や$m=-3$は,経路差の中にある波の数が3個であるということを表しています.
さて,経路差の中に入る波の数は永遠に多くなってくでしょうか?
これは,隣り合う光線の距離が$d$であることから,経路差にある波の数は有限であると予想できます.
実際
$d\sin\theta =m\lambda$
$\therefore \sin\theta=\dfrac{m\lambda}{d}$
を満たす$\theta$は$\sin\theta$が$-1<\sin\theta <1$であることから
$-1<\dfrac{m\lambda}{d}<1$
(ちなみに,$\sin\theta =1,-1$,すなわち$\theta =90°,-90°$の方向にはスクリーンがないので,除きました.)
さらに変形して
$-\dfrac{d}{\lambda}<m<\dfrac{d}{\lambda}$
そこで,$m=3$の明線が生じるが,$m=4$の明線が生じない条件は次のようになります.
$3<\dfrac{d}{\lambda}$ かつ $\dfrac{d}{\lambda}\leqq 4$
まとめて
$\dfrac{d}{4}\leqq \lambda <\dfrac{d}{3}$ (答)
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