![PHYさん](https://physicmath.net/wp-content/uploads/2020/09/人1.png)
PHYさん
前回の内容はこちらです.
![](https://physicmath.net/wp-content/uploads/2022/08/気体分子運動論3.1-160x90.png)
気体分子運動論 基礎の基礎3
PHYさん前回の内容はこちらです.今回は物体が多数壁と衝突する際にかかる時間が衝突回数を計算する問題です.今回は特に物理の知識は必要ありません.算数がわかれば解けるはずです.問題物体が一定の速さ.0\times 10^{2}\,\rm ...
前回と同じ問題を今回は文字で考えていきます.
問題
![](https://physicmath.net/wp-content/uploads/2022/08/気体分子運動論4.1-1024x468.png)
物体が一定の速さ$v_{x}$で幅$L$の部屋を何度も往復している.このとき,次の問いに答えよ.
(1) 一度壁にぶつかってから,往復して再び同じ壁にぶつかるまでの時間を求めよ.
(2) 時間$T$の間に上図の右側の壁にあたる回数を求めよ.
<解答>
(1)
![NEKO](https://physicmath.net/wp-content/uploads/2020/09/猫普通.jpg)
NEKO
往復距離は$2L$で物体の速さが$v_{x}$だから
距離$=$速さ$\times $時間
の関係を使ってみましょう.求める時間を$\varDelta t$として
$2L=v_{x}\times \varDelta t$
$ \varDelta t=\dfrac{2L}{v_{x}}$ (答)
(2)
![NEKO](https://physicmath.net/wp-content/uploads/2020/09/猫目を開く.jpg)
NEKO
比例式で考えましょう.
(1)より,右側の壁と1回衝突する時間が$\varDelta t=\dfrac{2L}{v_{x}}$なので,時間$T$の間に衝突する回数$A$は,
$1[回数]\,:\,\dfrac{2L}{v_{x}}\,[時間]\,=\,A\,[回数]\,:\,T\,[時間]$
$A\times \dfrac{2L}{v_{x}}=1\times T$
$\therefore\,\, A=\dfrac{v_{x}}{2L}$ (答)
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PHYさん
次回はここまでの流れを一気に確認する問題を扱います.
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