今回は2題あります.
<解答>
(1)
物体が等速円運動をしている事実から物体には向心力がはたらくことがわかります.
円板の面に平行な力は摩擦力しかありません.
そこで,摩擦力が中心方向にはたらくと考えます.
実は問題によっては摩擦力の向きは必ずしも中心を向くとは限りません.
力をとりあえず設定して,運動方程式やつり合いの式を立てて,計算します.
問題文の条件から,物体には最大静止摩擦力がはたらきます.
物体にはたらく鉛直方向の力は重力と垂直抗力のみでつり合っているので,垂直抗力の大きさ$N$は$N=mg$となります.
したがって,最大静止摩擦力の大きさは$\mu N=\mu mg$です.
向心方向の運動方程式を立てましょう.
★ 向心方向の運動方程式
$ml\omega^{2}=\mu mg$ (答) $\dots (\ast)$
(2) $(\ast)$により
$\omega=\sqrt{\dfrac{\mu g}{l}}$ (答)
<解答>
(1)
弾性力が向心力となって円運動をします.
半径が$l_{1}$の円運動なので,向心加速度は中心向きに$l_{1}\omega^{2}$ですが,弾性力の大きさは(ばね定数)×(自然からの伸び or 縮み)なので,その大きさは,$k(l_{1}-l_{0})$です.
ときどき,弾性力を$kl_{1}$としてしまう人をみかけるので注意してください.
それでは,向心方向の運動方程式を立てましょう.
★ 向心方向の運動方程式
$ml_{1}\omega^{2}=k(l_{1}-l_{0})$ (答) $\dots (2\ast)$
(2) $(2\ast)$より
$(k-m\omega^{2})l_{1}=kl_{0}$
$\therefore l_{1}=\dfrac{k}{k-mw^{2}}l_{0}$ (答)
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